電王戦リベンチマッチ観戦4 菅井五段 大長考の一手

深夜0時を過ぎ、解説も深夜A時になっても菅井五段の大長考は続き、二時間超えでやっと先程1時24分に着手。その前に、前回の局面からの指し手を追ってみたいと思います。

はい、前回の局面の次の一手がこちら、▽6九銀!でした。

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なるほど、指されてみればこの一手という感じですね。▽6九銀はほとんど指し得なので、このタイミングは良さそうな気がします。

 

以下▲6八金寄に、そこで▽4六歩。

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ここでPonaza推奨の▽4六歩。先に▽6九銀▲6八金寄の交換が入るのであれば得ですかね。

以下▲6三銀成▽4七歩成▲6四成銀と、銀得になった菅井五段ですが、そこで▽3八と!

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てっきり▽5八とだと思って見てましたが、逆もあるんですね。 飛車を縦に逃げるのは▲2七飛くらいしかなさそうで、▲1八飛との二択ですが、飛車の利きを弱めよる方が5八に活用するより得と見ているんですね。

そして以下▲1八飛を選択した菅井五段ですが、そこで▽1二玉!

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この手を見た菅井五段が大長考に入ります。たしかに指し手が難しい局面ですね。候補手としては▲2二歩や▲5三角成、▲1六歩や▲1八玉、または▲1六歩や▲7六金、▲7九歩など、あまりにも多くて難解です。

こういう候補手が多い局面は最善手を指すのが困難な為、菅井五段大ピンチの局面です。そして二時間を超える大長考で指したのが、、

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▲9六歩!でした。玉の懐を広げて損の無い手で、相手の▽1二玉に呼応した一手とも言えるかと思います。個人的にはこの局面、受け切りを狙って▲7六金とかを掘り下げてみたいところでしたが、失敗しそうですね。

まだまだ難解な局面が続きそうで、これは終局は日が昇った後になりそうですが、先に菅井五段が時間を使い切ってしまいそうなので朝食休憩まで辿り着けるかどうかは怪しい感じ。

ちなみに評価点は後手の習甦が200点ほど優勢との表示。ぼくの形勢判断は、難解すぎて時間が足りなくなって負けそうな嫌な予感、というところです。

どこかで寝てしまって、起きたら昼過ぎで全て終わっているのだけは避けたいなあ、、というわけでまた!