プロの実戦次の一手 その2

昨日の最後の局面がこちら↓

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ぼくの想定手順は上図以下、▽6二金上▲5五角成▽3三角でしたが、宮田六段の指した順は▽4一玉!▲5五角成▽3三角!でした。

 

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なるほど、▽4一玉は中原囲いのような感じで低く遠い構えになりますね。自分だったら玉が逃げるなら▽4二玉しか考えなかったなあ、、と思ったらなんとこの手順が敗着になったようです。

新聞の将棋欄って、好手か悪手の直前で次の棋譜へといくように作ってるんですね。今まで気付かなかったです。

上図以下は▲4五馬▽4四飛▲同馬▽同角▲4六香▽3三角▲4五桂▽4四角と進んで一気に先手が勝ちになりましたが、正解手順は最初の図から▽6二金上▲5五角成に▽4四角!なんだとか。

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なるほど、これなら▲4五馬に▽3一飛と引くことが出来て、先手から後続の攻めが難しいというわけなんですね。きちんと先まで読まないと指せない細かい手順でした。

しかし秒読みのなかで最初の図から▲4五馬まで読んで対応できないですよねえ。たしかに一手だけで考えるなら▽4一玉は良さそうな手でしたが、それが敗着というのだから将棋は難しいです。個人的には▽4一玉という感覚が逆に参考になりましたけど。

そして本手順の今日の最終図↓

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おそらくここからズバッと先手の攻めが決まる直前の図だと思いますが、ここから決めろと言われると、、

 

▲5三桂成▽同角▲同飛成▽同金▲6二角▽5二金引▲5一角成▽同金▲4三香成とかですかね?そこまで進めば、受けるなら▽4二飛とか飛車を打つしかないですが、まあ打つくらいなら投了するだろうなあ。

とか色々考えつつ、また明日を待つかあ、という感じにさせるのが新聞欄の技なんでしょうね。また気になる手順を読んだ時には紹介したいと思います。ではまた。