前回は気持ち良く▽２七歩を利かしたところで終わりましたが、、

なんとこの局面からたった７手で絶望的な局面へと進展します。

 

上図以下、▲６六歩▽２八歩成にまずは▲４六角！

これは相当に味の良い手ですね。狙いの▽２四飛を消しながら２八のと金に当てつつ穴熊玉を狙うという、まさに一手三鳥の手です。

しょうがないので▽４九飛と打ちましたが、続く▲５五角打が痛打！

これは単純にうっかりしました。次に▲８五桂を打たれたらとても受け切れる感じがしないですが、飛車を取らせるわけにもいかないので▽２五飛とするしかなく、そして当然の▲８五桂。

はい、こちらが急転直下で絶望的な局面の図です。

気付けば手持ちは桂馬と歩しかないし、▽７七桂と打ってもすぐには攻めになりそうにない感じ。とりあえずここでの受けは▽６四歩くらい。

でもまあ、この▽６四歩でそこそこ受け切れるような気もしたんですけど、、

しかし上図以下、▲７四歩！とここに歩が利くのが痛く、▽同銀▲９三桂成▽同銀▲６四角▽８二桂に▲７三香！

いよいよもって受けが利かなくなってきました、、

駒を使って受けようにも相変わらず手持ちは桂馬と歩しかないので不可。こういう時は開き直って▽４五飛！

２八のと金が邪魔で敵陣に入る暇も無さそうなので、あわよくば角と差し違えられるポジション取りです。そしてもう一つ、狙い筋がありました。

上図以下は▲７二香成▽同金に▲９四香！

これは痛烈な一手で、▽同銀は▲９三金でほぼ必至。▽同桂は玉が取られるので出来ず、通常はこれにて投了な局面ですが、この瞬間を待っていました。

▲９四香自体は厳しいものの、詰めろにはなっていないので、ここで狙いの反撃▽７七桂！

と言ってもまあ普通の手ですけど、▲同銀は▽同歩成▲同金で嫌な形。

しかし▲９八玉と逃げてしまうと、、狙いの▽９五飛！が玉香両取りで一気に逆転に成功！

▲９四香のところは▲７三歩〜▲７二金と張り付く感じで先手勝勢だったと思いますし、▲９八玉のところは強く▲７七同銀でまだ先手勝ちな気はしますけどね。

というわけでながながと新年一発目の自戦記でした。

対トーチカはほとんど未経験なのでかなり不安がありつつも、玉形の差で余裕だろうという心の隙が苦戦を強いられた要因かなと反省しております。

しかしこのトーチカ＋端攻めは、想像以上に振り飛車穴熊にとっては怖い存在だなと感じました。端攻めはやはり穴熊には脅威ですし、地下鉄飛車と違ってトーチカはそれなりに硬いですからね。なかなか優秀な組み合わせだと思います。

万が一この組み合わせに出会ったら、やはり少し無理気味でも早めに動いていった方が良いかなと思いますね。というまとめで終わります。次回からは対右四間飛車を研究していく予定です。お楽しみに！