【前回のあらすじ】
いつになく玉形は互角風の中盤戦の局面。
指し手が見えなくなったボクが指した次の一手とは？

いやあ、昨日のNHK杯の羽生−大石戦は凄かったですね。
多分、たった一手▽６九角で羽生さんを倒してしまうとは、、

あそこから羽生さんかなり敗勢だったのに、解説の山崎八段が、いい勝負っぽく解説し続けてましたね。お疲れさまでした。

というわけでこの局面、今見ても指し手が思いつかないですね。次に▽５七角成を見せられていて、実はかなり忙しいです。

 

でもそんな時にふと、５六の銀には３四馬のヒモが付いてることに気づき、もういいやどうでも！と思って指したのは、、▲６三歩！

出ましたね、、我ながら悠長です。以前にも指した手だと言いましたがこの戦型、基本的には４筋と６筋の歩はきれますから▲６三歩は生じやすいでしょうね。

まあ、よく見ると後手も指し手が難しいですよね。一段飛車が利いていて桂香が拾いづらいですからね。と思ったのも束の間、、▽５七角成▲６二歩成と進んだ局面は継続の攻めが無いと思ったのですが、

指されてなるほど、と思っていたら勝てないものですが、たしかになるほどの▽５八龍。この手の意味は、次の▽５六馬の銀取りが受けづらいですよね、ということです。

まあ受けるだけなら▲４七銀ですかね。今更ですが、▲４七銀なら後手はどう指すんでしょうか？
何気にそれで先手も指せていたのかもしれないですね。やはり大石六段のように、淡々と普通の手を指し続けるのは難しいですね。

しかしここで指した次の一手も、我ながらすごい手でした。勝敗を決する一手と言っていいでしょうか。

まさかの催促▲５九歩！！またしても我ながら凄い手です。

何が凄いって、これって「次に銀取りますよ」って言ってるのに、「銀あげるから飛車交換してください」って言ってるんですよね。すごい強気ですが、銀損でも飛車が手持ちならいけるという読みです。

ちなみにこの▲５九歩は、飛車交換になった時に守備駒として働いてくれます。また▽３九馬にも▲同飛で飛車取りが残ります。そして龍を逃げるようでは完全な手損に加え、５九歩の守備駒が増えては先手ばかりプラスの手を指したことになります。

というわけで、ここから▽５六馬▲５八歩▽３四馬と進んで下図。

この局面、手持ちは飛車１枚と歩２枚ですが、４九の飛車はいつでも４四の銀と交換できるので、桂香を拾いつつ６二のと金を使えば勝てると読んでいました。なんといっても３三に桂を跳ねた穴熊は、飛車に弱いですからね。

さて、今日はここでクエスチョンです。

ここは飛車を打ちたいところですが、その前に一工夫を入れました。いつもの変な手と違って、今回は手筋の一手です。さあ、めずらしく筋のいい一手とは何でしょうか？

というところでまた明日〜