VS居飛車穴熊▽4四歩型 その9

いやあ、里見香奈女流がついに奨励会三段になりましたね!すごいです。いよいよ四段が具体化してきました。でも女流のタイトルを持ったまま四段になったら、タイトルはどうするんでしょうかね?

さて、人に棋力を聞かれたら将棋を知らない人には「アマ三段」、将棋を知っている人には「女流2級」と答えるH-Iですこんばんわ。

何年か前に、里見さんは将棋倶楽部24で五段だと聞いたことがあります。今は六段以上あるんでしょうか。そういえば昔、糸谷三段が一番上でガンガン指してましたね。あれくらい分かりやすい棋風だと1発ですが、里見さんは居飛車も指すし、観戦してても気付かなそうです。

というわけで本日の局面です。

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図は、まあ普通に▲4八飛としたところ。
ここで次に指された一手が初体験でした。

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それがこの▽2四角です。

 
はっきり言って狙いがよく分からなかったです。気にする程でもないかと適当に指し進め、、以下▲5八金▽3一金▲4五歩▽4三金▲4四歩?▽同銀▲6五歩から、

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▽4六歩打! なるほど、、完全に見落としました。

そしてやっかいですこの手。何がやっかいって、この邪魔な歩を払ういい形は
飛車で▲4六飛といくしかないんです。

だから何がやっかいって? いや、飛車が後ろにいて銀か金で4六の歩を取れれば楽なんですが、▽2四の角をどかさない限り飛車なんて走れません。

つまりこの▽4六歩、、相当に払いにくい形なんです。

だからやっちゃったと思うんですよね、、この数手後に、角を切って▲2五銀と打っちゃうんですよね。いやもうひどいんで音声だけでお送りしておりますけどね。

じゃあなぜこの棋譜を選んだのかというと、一言メモがあったのです。「大逆転勝ち」と、、

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さあ、今日もやってきましたクエスチョンタイム!
問題図は飛車も角も切って、その代わりの金銀が2五と5三で泣いている絶望の図です。

次の一手は、このブログを見てくれているみなさんはいい加減、答えが分かると思う、まさかのまたかという次の一手です。

 

あ、ちなみに今回の▽2四角と覗いてくる筋ですが、この時は▲4五歩は突かないで待機した方がいいと思います。

有効手である▲4九飛、▲9六歩、▲3六歩などを指して待機です。この対局のあと、何度か指されたのですが、そもそも▽2四角自体に明確な狙いは無いようです。▲3六歩まで入れば、▲3五歩が生じるので戦えると思います。

以上、ワンポイントレッスンでした。ではまた明日!