VS居飛車穴熊▽4四銀型 その1

123そういえば先日「開運!なんでも鑑定団」にひふみんが出演してました。

まあひふみんが将棋が得意な有名画家にもらった絵をもってきて鑑定してもらうだけですが、いつもの高速トークにさすがの今田耕司も入り込む余地が無いのがすごいなと思いました。

ちなみにこの写真はひふみんのTwitterより拝借。ガンダムとひふみんのアンマッチな感じがいいですね。ていうかTwitterやってるんですねひふみん。

ひふみんは面白いけど、将棋界の品位を落としてるような気がしないでもないのが少し気になるH-Iですこんばんわ!

さて、本日のお題はこちら、VS居飛車穴熊▽4四銀型の▽5五歩反発型、飛車先不突きバージョンです。

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戦いの直前の図ですが、居飛車は飛車先の歩を全く突いていないので、囲いが通常より2手、先手番と比べると1手早く囲っています。その分、8筋からの反撃が無いのですが、飛車先不突きを活かす工夫の構想を見せてきました。

 

上図から▽5五歩▲4五銀▽同銀と進んで下図。

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ここでよくあるのは①▽2四角や②▽5六歩なのですが、本譜は飛車先不突きを活かす③▽5二飛!でした。

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①▽2四角も②▽5六歩も振り飛車の手薄な5筋を攻める構想です。だとすればそれに力を加える③▽5二飛は、飛車先不突きも活かすし一石二鳥の一手に見えます。対局中ですが、なるほど、と感心してしまいましたね。

しかしながらこの手はあまりよくなかったようです。というのも、この将棋は以下45手の短手数で先手快勝だったからです。でも構想は面白いので、ぼくが考えた修正手順を検討したいと思いますが、その前に①▽2四角と②▽5六歩の定跡を研究しましょう。

①▽2四角

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この▽2四角は飛車のこびんを狙う手ですが、自らの玉のこびんが開くのが怖いところ。以下▲5八金左▽5六歩で下図。

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かなり怖い形ですが、ここから反撃開始です。以下▲6五歩▽3三桂に▲2五銀!

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この手が好手で振り飛車優勢になります。ちなみにここで▲5六歩だと▽5七銀と打たれてやっかいなことになります。

そして上図以下は▽5七角成▲3四銀▽3二金に▲5七金▽同歩成▲6六角打!

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これにてはっきり振り飛車優勢ですね。さすがに攻めている場所が違いすぎます。さらにもう少しだけ進めると▽4二銀打には▲5七角(下図)で完封ですね。

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次回は②▽5六歩を解説します。それではまた明日〜