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VS角田流(変則地下鉄飛車) プロの実戦研究2「角田流+袖飛車」

今回は広瀬六段対深浦王位の王位戦七番勝負第2局を検討していきたいと思います。

開幕戦は広瀬六段の鮮烈な四間穴熊がヒットして深浦王位がまず一敗。戦型は相穴熊でした。深浦王位としては、いきなりもう負けられない将棋となってしまった第2局、その対策が注目されましたが、まさかの角田流を投入!

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当時は角田流の存在を知らなかったので、こういう指し方もあるんだなあと思った程度でしたね。

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VS角田流(変則地下鉄飛車) プロの実戦研究1

今回からは地下鉄飛車の亜流とでも言うべき「角田流」と呼ばれる指し方を、岡崎五段対鈴木五段の実戦譜で研究していきたいと思います。

まず「角田流」とは下図のような構えのことを言います。

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地下鉄飛車風のスタートから、8筋で1歩を手にするのが角田流です。ちなみになんでこの指し方が角田流と言うのかは、ちょっと調べてみたのですが分かりませんでした。

過去に角田さんというプロ棋士がいらっしゃったようですが、「角田流ひねり飛車」と呼ばれる戦法を作ったことまでは記載がありましたが、本戦法との関連性は発見できず。まあ名前的にめずらしい名字だと思うので、その角田先生が考案したのではと思っています。(由来を知っている方がいらっしゃいましたらご一報頂けると幸いです。)

というわけで本戦法、ぼくの知るプロの実戦は2局しかないのですが、この将棋以外にはあの広瀬王位が誕生した王位戦第2局で、深浦王位が角田流を投入して勝利した1局です。深浦王位のもの凄い迫力の指し手が印象的でした。その将棋は次回検討していきますが、まずは角田流の狙い筋にずっぽりハマった鈴木五段の将棋から。

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