それでは前回のつづきから、、
糸谷流右玉を目指す先手に対して、果敢に▽４五歩と仕掛けた局面。実戦は▲同桂でしたが、まず▲同歩だとどうなるかを考えます。
どちらかと言えば、この▲４五同歩の方が先手としては有力だと思うんですけどね。まあ後手は１歩損したので止まれない局面。当然▽８八角成▲同銀▽５五角。
この時▲４八金とかだと▽８八角成があるので、この３七の桂取りの受け方が難しいと思ったから仕掛けたんですが、指しづらいけど▲３八飛で受かっているのかどうか。
形は悪いですけど、こう指されてみると攻めが封殺されてしまった感じ。しかし1歩損の上に角まで手放してしまっているので、攻め続けるしか無いですね。うーん、どうするか、、
ちょっと緩いけど、▽３三桂は指してみたいところ。以下▲５六銀▽６四角くらい。
以下▲６五銀とくれば▽３七角成▲同飛▽４五桂もしくは▽４五飛で攻めが続きそう。
またここから持久戦になると、先手としては飛車がとりあえず動けないので金を４七に持っていってから▲２八飛とか、駒組みに苦慮しそうです。
よって▲２二角と打っていくしかないですね。
ここで▽３七角成はさすがに攻めが切れるので、ここは一か八か▽４五桂！しかなさそうです。
▲４五同銀は、今度こそ▽３七角成〜▽４五飛が厳しく、攻めが繋がりそう。
よって▲４五同桂ですが、▽１九角成▲５三桂成（不成もありそう）に▽４九飛成！▲同玉▽４七歩！が軽手で攻めが繋がった感じです。
▲４七同銀は▽３七金が厳しく、また玉がどこに早逃げしても▽４八金が飛車と玉の両取り。▲４八歩と合わせる手には、▽３七香で飛車が詰みます。
きわどそうではありますが、ここまでいけば攻めが続くと思いますね。というわけで▽４五歩の強襲に対して同歩は危険そうです。
はい、それでは最初の仕掛けの局面に戻ります。
実戦はここで▲４五同歩ではなく▲４五同桂としてきました。
以下▽８八角成▲同銀▽３七角で王手飛車取り！
もう余裕で勝ったなあと思ったんですけど、以下▲４八飛▽６二銀▲２二角と進んでみると思ったより微妙な感じ。今見ると▽６二銀では金か、▽５二金左だったような気もしますしね。
まあ思ったよりは良くなかったですが、焦点の分かりにくい持久戦は好きなので、そういう意味では良かったのかなと思います。以下は一応快勝しましたが、飛車を取っても手持ちが香車だけでは攻めがなく、形勢は微妙だったと思います。
以上、久々の糸谷流右玉でした。またいつか会う日まで、、
