というわけで今日は本題の「iPhone 6 Plus で将棋の電子書籍をどこまで快適に読めるのか」へ迫っていきたいと思います。
まず、なぜ将棋の電子書籍を読むのに大きな画面が必要なのかというと、将棋の電子書籍は通常の本とは違って必ず「局面図」が存在するからです。
普通の電子書籍なら文字データだけで成立するので、文字データだけなら文字の大きさを変えたりフォントを好きなもに変えたり背景色や文字色を変更したりと、色々なことが可能ですが、文字データと画像データが混在する将棋の電子書籍では、ページ全体を画像データとして扱うしかありません。
まあ実際には画像データと文字データを別々にすることにより可能ではありますが、手間がかかります。マイナビさんの将棋ブックスという凄いアプリもありましたが、1年以上も更新がないですしね。相当に手間がかかるんだろうと想像できます。
というわけでまずは、将棋ファンが使うべき電子書籍アプリの筆頭はこちら↓
Amazonが運営する電子書籍アプリのKindleリーダーです。電子書籍のシェアとしては世界トップクラスのAmazonが運営しているので信頼度もトップクラス。そして日本の書籍の取り扱いも相当数で、特に将棋本では他の追随を寄せ付けないシェアを誇ります。
使用法としては「ネットのAmazonのサイトで電子書籍を買う⇒iPhoneでアプリを開いて同期する」というシステム。2アクションが必要なのが唯一の欠点。ただしiPhoneアプリで読んでいたものを閉じて、すぐにiPadアプリで開いても同じページが同期されているのが凄いところ。これにより外出時はiPhoneで読み、続きは家でiPadから、ということがスムーズに可能です。
そして将棋本の電子書籍では、マイナビ発売の書籍はほぼ新刊の発売と同時に電子書籍も発売。さらにマイナビのものであれば過去の本も続々と電子書籍化されていっています。 書籍版より少し安いのも魅力です。そして過去のものは値段が落ちるのも良いところ。値段はけっこう変動するので要チェックです。
そして将棋世界やNHK将棋講座なども、実際の発売とほぼ同時に販売されているのがいいですね。将棋世界は本体が600円、付録が100円と別になっているのもいいところで、100円の付録はiPhoneで気楽に読むのに重宝します。もともとの大きさが近いですからね。
さて、前置きが長くなりましたが、ぼくがわざわざiPhone 6 Plus にした最大の理由はこちら「将棋世界の電子書籍を拡大せずにiPhoneで読む」という、将棋ファンにとって最高の至福の時間を得るためでした。
さあ実際に読んでみるとどうだったのか、、
うん、読めますね。字はやはりちょっと小さいですが、画面のキレイさが格段にアップしているので、この大きさでもクリアに見えるので読めます。まあ老眼だったらダメかもしれないけど。
実際の大きさくらいの画像はこちら↓
多分、これだと解像度をかなり落としてしまっているのでクリアで無い上に、見る環境によってもきっと違う大きさになると思うので「iPhone 6 Plus の大きさは一万円の大きさとほぼ同じ」というイメージでこの画像を見ればなんとなくわかるかも?
まあでも、ついに念願の「将棋世界をiPhoneで読む」時代が到来しました。これは全将棋ファンにとって朗報です。そしてiPhoneでそのまま将棋世界が読めるということは、イコールほぼ全ての将棋本はiPhoneでそのまま読めるということ。
念のため、いくつか将棋本で試してみました。
まずはプロ入り目前の今泉さんの「最強アマ直伝!勝てる将棋、勝てる戦法」
まあ当然読めますね。ただし余白が気になります。これは将来的にアプリ側で余白を認識して自動的に拡大してくれるようになるといいなあと期待します。
あ、そういえばもうひとつ気になるのがありました。「NHK将棋講座」です。これは将棋世界よりも大きいですからね。
さて、どうかというと、、読めますね。書籍の大きさは大きいけれど、文字も大きめなんでしょうね。将棋世界より読みやすい感じです↓
NHK将棋講座は普段は買わないですけど、iPhoneで読めるんだったら買っちゃおうかなという感じ。特にこの半年は広瀬八段の四間飛車穴熊講座だったので、6ヶ月分は買わなければ。ちなみにまだ画像の地下鉄飛車編のところしか買ってないです。
そしてお次は、いま読んでいるタップダイスさん著の「アブノーマル三間飛車」。こんな感じです↓
アマの人の書籍ということで普通の将棋本とは違って横書きですが、もちろん問題なく読めますね。続巻も発売したので、早く読みたい一冊です。
お次は一転、将棋マンガを見てみます。これにはAppleのiBooksを使用します。別にKindleアプリでもいいんですが、一点集中するリスクを回避するのと、他のアプリも体感したいということで。
アプリの性能としてはiPhone純正ということもあり無難な感じ。アプリ内で購入は出来ないものの、スムーズに購入アプリとの連携がされるので、アプリ内で購入しているような使用感です。
まずはハチワンダイバーから。
まあマンガを読むだけならば、iPhone 6 Plus は相当に最適なデバイスであると言えるでしょうね。大きさが近いですし。まあiPadを横向きにして2画面で読むのも快適ですけど。
しかも今ならドラゴンボールのカラー版の第一巻が無料でした↓
なんかドラゴンボール久しぶりだなあ。
あとワンピースのカラー版も一巻が無料↓
カラー版のマンガって読んだことないですけど、きれいでいいですね。電子書籍はたまに無料配布されるものがありますね。とまあ脱線してしまいましたが、マンガを読むにはもってこいという感じです。
というわけで予想通り将棋世界が読めた時点で、ほぼ全ての将棋本は読めることが実証されました。しかしお次は難敵の登場です。なんと新聞である「週刊将棋」に挑戦です!
これはAmazonでは販売していないので別アプリになります。ぼくが愛用しているのはこちら↓
まあいくつか週刊将棋が読めるアプリはありますが、一応iPhoneアプリとしては老舗の雑誌オンラインを選択。
さすがに新聞は拡大無しに読めるわけないよなあと思って期待はしていなかったのですが、、
な、なんと拡大無しでギリギリ読めますね。前述の通り、文字が相当にクリアに表示されるので、まさかの「週刊将棋は拡大無しでiPhoneでギリギリ読める」という結果に。
ただしさすがに拡大無しで最初から最後まで読むのは相当疲れると思うので、実際には拡大して読むことにはなりそうです。でもiPhone5と比べると楽ですし、読む気になれるレベルです。
と、ここにきて思い出したアプリがありました。iPhone 3GSの頃から約5年。無料だからとずっと入れつづけているものの、字が小さすぎてほとんど起動することすらなかったあのアプリの登場です。
産経新聞のiPhoneアプリです。これ、iPhone限定ですが毎日の産経新聞がなんと無料で全て読めちゃうアプリです。
たしかにiPhone3GSの時代は画面の質も悪くてとても読む気がしませんでした。iPhone5になって読めるレベルになったものの、やはり画面の大きさという壁の前に断念。
しかし時代はiPhone 6 Plus。画面の大きさはiPhone5の約1.9倍です。さあ、いざ勝負!!
、
、、
、、、
いやあ、さすがに拡大無しでは無理でしたね。うん。
やっぱり普通の新聞は、将棋新聞とは違って大きいですな。忘れてたけど、週刊将棋って新聞とは言え小さかったですね。
とは言え、我々将棋ファンが必要なのは「将棋欄がそのまま読めるかどうか」の一点のみ。産経新聞では棋聖戦が掲載されているので、それが読めるのかどうか、、
うん、縦画面のまま読めますね↓
iPhone5でも横向きにすれば読めたと思います。しかし横向きにするというのは、それだけで一手間なので、縦画面のまま読めるのはいいですね。
というわけで、これからは5年の時を超えて産経新聞アプリも楽しもうと思います。いまは日経や朝日も電子版がある時代ですので、iPhone 6 Plus なら新聞も楽しめるんじゃないかなと思います。まずは無料の産経新聞アプリでお試しあれ。