今日は唐突ですが、トイレで読んでいた佐藤和俊六段著の名著「穴熊の戦い方」より次の一手問題を出題!
図は手詰まり模様の中盤戦。居飛車からの仕掛けはもうかなり難しそうな局面ですね。
後手番だと考えにくいと思うのでひっくり返します。
対銀冠としては5筋の歩を切って5四に銀がいるという最高の作戦勝ちの状態です。あとはどうやって仕掛けていくかですが、、
はい、というわけでここで佐藤六段が指した次の一手は何でしょうか?
ヒントは「穴熊党なら一度は指してみたいあの手筋!」です。今回は選択肢は無しでいきたいと思います。それではどうぞ!
はい、それでは正解です。
正解は、、
一度は指してみたい玉側の桂跳ね▲7三桂!!でした。
対銀冠では8五の歩を疲れていることが多いと思うので、そこを狙ってそこそこ出現可能性のある桂跳ねだと思います。
▽7三桂以下は▲8六銀に▽6五歩が狙いの一手。
玉側の桂跳ね▽7三桂が成立する条件として、8五の歩を狙って桂跳ねが先手で入ることと、▽6五桂と跳ねる手が厳しい場合であることの2つが挙げられます。
つまり▽6五歩に仮に▲同歩なら以下▽5五歩▲同歩▽6五桂で下図。
この▽6五桂はかなり厳しく、こうなれば振り飛車必勝形ですね。
実戦は▽6五歩以下▲1八飛▽5五歩▲7五歩▽5六歩▲同金▽6六歩▲同銀▽6五桂で下図。
決まっているようで、思いの外そんなに決まってもいない局面な気もしますが、まあ四間飛車穴熊としてはこれくらい動ければ上出来と思います。(実戦は170手で振り飛車の勝ち)
思ったよりも先後逆の図で棋譜がそのままだと分かりにくいことが分かった今日はこんなところで、、それではまた!