先日の電王戦第1局、菅井君の惨敗はショックでしたね。棋譜を見ただけですが、序盤から時間を使って慎重に指しながらも中盤で不利になり、そのまま押し切られてしまったという感じでしたね。
若手とは言え、トップ20くらいの強さがありそうな菅井君であの惨敗では、今回の電王戦は人間側が5連敗するのではと思ってしまいますね。うーん、、昨年は負けるにしても惜敗という感じでしたが、たった1年でこんなになってしまうんですかねえ。
それはさておき、前回の続きです。
この局面での後手の次の一手は何でしょう?でしたが、、ここで大技と言えば簡単でしたね。正解は、▽3九銀!
狙いは同玉に▽8四角(下図)の王手飛車。完全に優勢だと思っていたのに、これで一気に分からなくなってしまいました。
以下▲2八玉▽6二角▲8二飛▽7一金、、、振り出しに戻った感じの上に、お互いに相手の手を消し合うという地味な指し手が続き対局時間も一時間を超えて下図を迎えました。
ここでは劣勢になっている気がしますが、ここでの後手の次の一手▽6九龍が悪手。ここでは普通に▽8三歩▲同龍▽8二歩から▽7二金で問題無く後手優勢でしたね。ここまでの消費時間が先手40分後手23分の上に深夜2時くらいだったのでしびれを切らしたのかもしれないですけど。
▽6九龍以下▲7一歩成▽4五歩▲8二龍▽4二金で最終局面を迎えました。
なんだかんだで▽4五歩も厳しいので、この一瞬で決めたいところです。さあ、今日はここでクエスチョン!
決め手となった次の一手は何でしょうか?
チッチッチッチッ、、、
正解は、、、
▲4四桂!でした。以下は▽同金に▲2二金で寄りとなります。それにしても序盤からひどい将棋でしたが、最終的には玉形が意外と普通で終わりましたね。
というわけで、タイトルがVS引き角戦法となっているのに、引き角戦法では無かったという将棋をお送り致しました。
次回からはまじめに定跡を勉強していきながら、穴熊に組めるのかどうか、組んでどうなるのかまで考えていきたいと思います。それではまた~