対居飛車穴熊 寄せの問題編1

今日は対居飛車穴熊の、簡単な寄せの問題を何問かスラスラと解いていこうかと思います。これがまた簡単そうに見えて微妙に間違えるんですよね。しかしこういう簡単な手筋の積み重ねが、寄せの速度に直結する=勝利に直結!ということでレッツスタート!!

【第1問】

寄せ01a

まずはこの問題。持駒は飛車と桂馬です。すごい簡単そうに見える問題ですね。でも油断するとあっさり間違えますのでご注意下さい。

 

まずは寄せの基本と言えば「金を狙え!」ということで、、

寄せ01b

▲8二飛!とか打ってみたアナタ、はい、ぼくと同じです。ぼーっと適当に考えてたらダメです。▲8二飛以下、次の寄せは▲5四桂くらいしかありませんが、▽4一金と引かれてみると後続がありません。

寄せ01c

以下▲8一飛成と追ってみても▽3一金寄で「はい、終了」となります。

寄せ01d

これは先に▲5四桂と打っても▽4一金▲8一飛▽3一金寄で同じような事になります。失敗ですね。

さて、ここまで考えればもう正解は分かってきたかと思います。まず寄せとしては①飛車を打つ、②▲5四桂を打つ、の2種類しかないので、つまり正解は▲5四桂を打った時に困るように飛車を打つ

寄せ01e

ということで▲5一飛!が正解でした。これで次の▲5四桂が受からず困りますね。みなさんはぼくと違って正解できたでしょうか。

間違えた人は「いやあこんな形の穴熊、相振りでしか出てこないから関係ないよね〜」とぼくと一緒に開き直って次の問題へ。

 

【第2問】

寄せ02a

お次はこちら。この形の穴熊は実戦でもありそうだけど、いやあ3三の歩が違和感あるよね〜と言い訳を見つけてから行ってみます! 持駒は桂1枚、歩3枚。

 

うーん、まずはこのあたりから、、

寄せ02b

▲4四歩▽同歩▲4二歩。まあこれくらいしかないですね。次に▲4一歩成があるので後手は取る一手で▽4二同金寄に、、

寄せ02c

▲5四桂!これもまあこれくらいですよね。以下▽3二金寄に▲4二歩で寄せ完了。と思ったあなた、はい、ぼくと一緒です。ダメです、ちゃんと読まないと。

ここでは▽5二金!という受けがあります。

寄せ02d

対して同じく▲4二歩と垂らしてみると、、

寄せ02e

なんと▽5一歩!でやっかいなことに。はい、失敗ですね。

というわけで▽5二金には▲4二歩ではなく、、

寄せ02f

▲4三歩!と垂らすのが正解。なるほど〜。

以下▽同金に、そこで▲4二歩までが正解手順となります。

寄せ02g

というわけで初手から▲4四歩▽同歩▲4二歩▽同金寄▲5四桂▽5二金▲4三歩▽同金▲4二歩が正解、でした。なるほどね〜、、いやぁ、なげーよ!(怒)

 

思ったより長かったので続きはまた今度。それでは!