今回の問題は全4問ですが、全て第7問からの連続手順になっています。ここから第10問の27手目の決め手まで読めたら相当に強いです。
あ、ちなみにぼくは3手目であっさり間違ったので、まあ気楽に読み進めていってください。それではスタート!!
【第7問】
こちらの持駒は歩が4枚。相手の持駒は無し。
飛車と角が絶好のポジション。しかし持駒は歩しかないので、果たしてどこまで迫れるのか。
まずは▲1五歩▽同歩▲1三歩。
何も考えずにここまで読んだ人。はい、ぼくと同じです。さっそく失敗です。
正解は、▲1五歩▽同歩に▲1四歩!
なるほどね。▲1三歩を入れなくても▲1四歩でも事足りると言えばそうですね。
まあでもここで▲1三歩として、▽同香に▲1四歩でも同じじゃないの?と思ったあなた、はい、ぼくと同じです。しかしなんと今回のこの攻め、4歩あってぎりぎり成立してるんですよね。
というわけで先へ進んでみます。上図で手抜くと次の▲1五香から▲1三歩成が厳しいので、▽同香しかないですが、そこで▲1三歩。
これもこの一手というところですね。次に▲3一飛成から▲1二金の詰みを見て厳しいですね。
そして角のにらみがあるので、ここは▽1三同桂しかありません。そこで次問。
【第8問】
持駒は残り歩2枚。 相手は歩3枚。
まあ継続するならこれしかないですが、▲1五香▽同香▲1四歩!
これは簡単だったと思います。しかし▽1二歩と受けられると、どう寄せ切るか悩ましいところ。
正解は▲1三歩成▽同歩▲1四歩▽同歩に▲1三歩!
まあ、これもこれしかないという手順ではありましたが、ここまで来てついに4枚の歩を全て使い切りました。つまり、第7問の初手で▲1五歩▽同歩▲1三歩として本手順に進むと、1歩足りなくなっていたんですね。
ちなみにここまでの手順は、▲1五歩▽同歩▲1四歩▽同香▲1三歩▽同桂▲1五香▽同歩▲1四歩▽1二歩▲1三歩成▽同歩▲1四歩▽同歩▲1三歩なので、、なんと15手目です。
15手先のこの局面を読み切っていないと指せない手順というわけですね。そんなに難しい手順ではないものの、最初に読み切るのはレベル高いですね。
しかもここからまだまだ続きます。上図は次に▲3一飛成〜▲1二金の詰めろになっているので、▽2一玉と受けたところで次問へ。
【第9問】
持駒は桂1枚。 相手の持駒は香1枚、歩4枚。
この▽2一玉も粘りある受けで、予断は許されないところ。といっても指し手としてはかなり限定されていますね。
正解は▲3三桂!
まあこの局面ならこれしかないので簡単ですが、▽同銀で下図。
ここでうっかり▲同角成!では、▽同金で下図となります。
これは何気に次がないですね。▲1二歩成も▽3二玉で、さらに▲2一銀の追撃には▽4二玉でダメ。また▽3二玉に▲5二飛成としても▽4二香くらいで続かない感じ。
よって▲3三同角成ではなく、先に▲1二歩成!
これが肝心なところで、実戦でここまできて間違ってしまったらショックで立ち直れないですね。
そして▽1二同玉とさせてから▲3三角成!
今度は▽同金にすかさず▲3一飛成!と取れますね。
ここまでが初手から23手目で、これで次に▲1一金▽1三玉▲2二銀▽2四玉▲3三龍までの詰めろということで問題は終わりでしたが、気になる受けがあったのでまだ終わりません。
【第10問】
持駒は金、銀。 相手の持駒は桂、香、歩5枚。
ついに最終問題です。まあ受けるならこの▽2二角くらいでしょうが、ズバッと決め手を放って下さい。
正解は▲2一銀▽1三玉に▲3三龍!
これがかっこいい決め手ですね。▽同角は▲1二金▽2四玉▲2五金で詰みなので取れず、この龍が取れなければ必至ですね。気持ちの良い手だったので載せてみました。
しかし初手からここまでなんと27手。この手が初形から見えたらアナタもプロレベル。いかがでしたでしょうか? それではまた!