市販のカレールウで美味しいカレーを作る 第1回

みなさんこんばんわ!早速始まりました料理コーナー「市販のカレールウで美味しいカレーを作る」の第1回!こちらは本日のシェフH-Iさんです。今日はよろしくお願いします。

H-I「こんばんわ。リストランテシケンのオーナーシェフH-Iです。今日からみなさんと一緒に、究極のカレーを目指していきたいと思います。よろしく〜!」

はい、ありがとうございます。早速ですが、市販のルウで究極のカレーを目指されるのですね?

「ええ、もちろんです。スパイスの調合を研究してたら定年になっちゃいますからね。市販のルウを組み合わせることで究極のカレーを目指したいと思います。」

なるほど、さすがですね。それでは今回台所で発見したという市販のカレールウ3種をご紹介しましょう!

①S&B とろけるカレー 甘口
S&B とろけるカレー甘口 188g×10個

②S&B ゴールデンカレー 中辛
エスビー ゴールデンカレー 中辛 220g×10個

③ハウス こくまろカレー 辛口
ハウス こくまろカレー辛口 140g×5個

以上の3つです!先生、見事に甘口・中辛・辛口が揃っていますね。この3つ全て使うんですか?

 

「いえ、今日はまず第1回なので、無難に2種類のブレンドでいこうと思います。そしてその2つを選ぶ前に、まずはここでカレーの美味しさとは一体何なのか?ということから入っていきたいと思います。」

いきなり深いですね。

「ええ、カレーの美味しさが何からくるのかが分からない限り、美味しいカレーは作れないですからね。美味しいカレーの要素とは下記3つです。

1、ソースがなめらかであること。
2、味にコクがあること。
3、肉にうまみがあること。

以上3つです。まず1番の「ソースをなめらかにする」には「最初から最後まで弱火で加熱」「ルウをいれるときは粗熱をとり、温度が下がってからいれる」のがポイントです。そして丁寧にルウを割って1つ1つ溶かしながら入れましょう。驚くほどなめらかに仕上がります。

そして2番の「味にコクがあること」ですが、隠し味に色々入れたりしますが、これが意外と逆効果になるので基本的に隠し味は何も入れない方が良いです。基本的に市販のルウは味の成分がマックスに近い状態なので、隠し味を入れるならルウの量を減らさないといけません。

これだと味が安定しないので今回のテーマでは却下します。ただし、今回は煮込みながらコンソメを1つ入れてみます。

また、たまねぎを飴色にするとコクが出ると言いますが、これに関しては「こくまろカレー」を使えば既に入っているので問題無し。ということで一つ目のカレールウは「こくまろカレー 辛口」に決定しました。個人的な好みは入ってませんよゴホゴホゴホ。」

なるほど、もうひとつはどちらにするんですか?

「次のキーワードは甘さです。よくハチミツかリンゴだとかをカレーに入れる人がいますよね。甘さはうまさの根源です。

阿藤快さんも、レポーターとして美味しいものを食べていて気付いたのが「うまいものは甘い」ということだそうです。だから阿藤さんがレポートしていて美味しいものを食べたときは「あめ〜!」と言っているそうです。

この甘さを、カレールウの甘口で演出してみたいと思いますので、第2のカレールウは「S&B とろけるカレー 甘口」に決定です。」

ほほー!甘口+辛口ですか! なんだか危険な香りがしますが大丈夫でしょうか、、

「問題ないです。多分それぞれの中辛+中辛でも同じ味になるはずです。いずれ暇があれば実験したいと思います。そしてさらなるポイントは、唐辛子を加えるということ。

これによって甘さ→カレールウ本来の辛さ・にがみ→唐辛子の更なる辛さ、と3段階に時間がずれることでより一層味がおいしく感じます。ただしうちは子供がいるので唐辛子は少ししか入れません。」

ガーン!まあお子様がいらっしゃるご家庭も多いですからね。

「はい、そして3番目の肉のうまみに関しては、取り急ぎ冷蔵庫に薄切りの肉しか無かったので、次回以降に持ち越します。それでは調理に入ります。」

はい、それでは分量です。9皿分になりますのでご注意ください。

ハウス こくまろカレー 辛口 4皿分
S&B とろけるカレー 甘口 5皿分
たまねぎ 小2個
にんじん 中1本
じゃがいも 小4個
水 1250CC
コンソメ 1個
なす 1個
牛肉の薄切り 1パック

「まずバターでにんじん・じゃがいも・たまねぎを炒めようと思いましたが、マヨネーズしか見つからなかったので、マヨネーズを油代わりにするとチャーハンがパラパラになると言われてやってみたけど、別に普段と変わらなかったのを思い出しながらマヨネーズを使ってみることにします。

そして水を加え、最初から弱火で煮込み、沸騰したらあくを取り、材料がやわらかくなるまで弱火で約15分煮込みます。

いったん火を止め、粗熱をしっかりとってからルウを丁寧に割り入れて溶かし、再び弱火でとろみがつくまで約10分煮込みます。」

 

おおおおお!なんだか異様に美味しそうなにおいが漂ってますね!!

「ええ、自分でもびっくりです。なんといってもこれといって何も特別な事をしてませんからね。この段階で家に帰ってきた2才の子供が「なんだかいいにおいがする」って言いましたよ奥さん!」

いやあこれは何の香りなんでしょうか?芳醇でフルーティで甘い香りというか、、とろけるカレーの香りなんでしょうか?

「ルウを入れた段階ではそんなににおいが無かったと思いましたけどね。またの機会に確認したいと思います。

そしてさらに別途、肉となすをそれぞれオリーブオイル+にんにくで香りを付けながら焼きます。肉はルウに入れてまぜまぜ。なすは食べる時に上にのせましょう。なすに関しては完全にぼくの個人的な好みです、、はい完成です!」

う〜ん、においがハンパなく美味しそうですね。しかし完成の写真も何も無いんですか?

「ええ、別に想像通りの見た目ですからね。そして我々が求めるのは見た目ではありませんから。」

さすがです。それでは試食してみましょう!

「はい。モグモグモグ。」

 

うん、とってもなめらかですね。あら熱をとってから丁寧に入れるだけでけっこう違うんですね。

「ええ。たしかになめらかで香りは満点ですが、まあ美味しいくらいの味ですね。」

そうですね。普通に美味しいですけど、インパクトは皆無ですね。とりあえず甘口+辛口にするのが怖かったんですが、普通に中辛になっていますね。そこは安心しました。

「結論として、今回は味に深みが足りなかったと思います。同時に肉のうまみも無いですね。しかしこの香りは収穫です。早くも究極の香りに到達したかと思います。

というわけで次回のテーマは「味にもっと深みを、そして肉にうまみを!」でいきたいと思います。」

乞うご期待ですね!みなさんからの「美味しかったカレールウの組み合わせ」も募集しております!番組で採用された方には番組専用ステッカーをプレゼント!どしどしご応募ください!

それでは次回、いつの日かまたお会いしましょう!さようなら〜