注目の第四局がついに始まりましたが、戦型は予想通りの横歩取りから、まさかの相横歩取り▲7七歩型に!!
プロの実戦はほとんど無い形ですが、しかしまさかのこの▲7七歩、、実はぼくが相横歩取りの先手番の時にいつも指していた手だったりします。
もちろん▲7七桂や銀も試したことがあるのですが、どうも相手の研究にハマってしまう感じが否めないので最終的に行き着いたのがこの形。
この▲7七歩の意味としては、相手が研究していない形に持ち込み、さらに▽7四飛に対して▲3六飛と飛車交換も避けて、じっとりとした中盤戦を力で押し切ろというコンセプトです。ponanzaはこれが最善と思っているのかもしれないですけど。
しかしぼくは何度もこの局面を指したことがありますが、ここからのponanzaの飛車の動きがなるほどという動きでした。上図以下▽7四飛▲3六飛▽3三桂に、まずは▲2六飛!
ここはまあ、特に考えずに▲8六飛としてしまいそうな局面だと思いますが、こういう何気ない手順の違いでまた見え方が変わるのは将棋の面白いところですね。
解説の佐藤九段の見解としては、ここで▲8六飛には▽2四飛が少し気になるので、その変化を避けたのではということでした。細かいですね。
そして上図以下▽2五歩に▲5六飛!
次こそ▲8六飛かと思いきや、先に▲5六飛とは、まず考えないですよね。▽4二銀とか受けられると一手損な気分になりますからね。というわけで上図以下は▽4二銀に、やっと▲8六飛。
そしてここまでponanzaは3手目あたりか10分程度の少考を繰り返してきているのもあり、なんとこの局面で昼食休憩に。
ここは普通なら▽8二歩でしょうけど、以下▲8三歩▽7二金▲8二歩成▽同銀▲6五角のような変化の時に、さっき▲5六飛▽4二銀とさせられた形が先手に有利に働く可能性があるのではと考えてしまって、後手の村山七段は長考に入っているのだと思います。
しかし展開としては中盤のねじりあいになってしまうので人間にはマズい展開かなと思いますね。もう村山七段の研究も外れているでしょうし。
しかしこの戦型の先手番を何度も持ったことのあるぼくの見解としては、長期戦になると思ったよりも7七に歩を打ってしまったことによるマイナスが大きく、徐々に形勢不利になるイメージです。なので実はこの昼食休憩の局面が勝負所な気がします。
つまりここで先手の仕掛けが無いのであれば、じわじわ後手優勢になるはず、、、多分。というところでまた。