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VSトーチカ 序盤研究編2「▽5四歩型の攻防」

VSトーチカ序盤研究編。前回は素早い▽6五歩の仕掛けを見てみました。

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結論としてはこれは動きすぎということで失敗でしたね。というわけでこの直前の図を見てみます。

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ここでの振り飛車の方針は大きく分けて2つ。①▽5四歩、②▽5四銀です。

基本的にはトーチカに対して有効なのは▽5四歩〜▽5五歩と、5筋から動いていく形。①も②もその方針に沿っていて、①は▽5四歩〜▽6三金〜▽5二飛〜▽5五歩とストレートに動いていこうというもの。

また②は▽5四銀〜▽6三銀と繰り替えてから、▽5四歩〜▽5五歩を狙っていく構想です。今回はまず①を検討していきたいと思います。

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VSトーチカ 序盤研究編1

今回からは四間穴熊対トーチカ(下図)を研究していきたいと思います。

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普通の▲6七金型のミレニアムと区別するために、本サイトでは上図の先手の構えをトーチカと呼んで区別したいと思います。三浦九段の「鉄壁トーチカ戦法」という本もあったことですし。

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将棋裏技メモ4-3「端角中飛車を徹底的に叩く指し方」

今回は、いくつかネット上で掲載されている端角中飛車対策の中から、ぼくが最も気になった指し方を検討していきます。ちなみに掲載先は級位者ノートwikiさん。もの凄く受けに自信のある人が書かれたのかなと思います。

まずは基本図から。

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先手が端角中飛車を明示した局面です。今までと違うのは「早めの▽9四歩」。端角を咎めにいく気マンマンです。

そして次の一手が、うっかり見逃していた参考になる一手でした。

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将棋裏技メモ4-2「端角中飛車の振り飛車党としての対策」

はい、前回は端角中飛車の対策として、居飛車としての対策を見てきました。

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ポイントは2つ。「5筋の位を取らせない」「端角のラインに駒を置かない」でしたね。

というわけで今回は、この2つを守りながら振り飛車での対応を考えます。まずは▲9七角とされた局面から。

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将棋裏技メモ4「端角中飛車の対策」

将棋倶楽部24でフリーで指してるとたまに指されるのが「端角中飛車」という戦法。

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大雑把に言えば上図のような指し方です。角を端に出て中飛車に構える、という文字通りの戦法で、まあ強い人が指す戦法ではないですが、この戦法、指されて分かったのですが、なんと四間飛車を封じる戦法だったのです。

1手戻ります。

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後手番で振り飛車党としては平凡なスタートですが、ここで5筋を受ける必要がありますよね。はい、四間飛車に出来ない、、!!

まあ中飛車にしてから後で四間飛車とか無理すれば可能ですけど、どちらにしろ角のラインに入るので微妙。まさかこの何気ない戦法が四間飛車を封じているとは思いもしませんでした。しかし端角中飛車を指してる人からすれば、四間飛車を封じているという意識は無いでしょうけどね。

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VS角田流(変則地下鉄飛車) プロの実戦研究2「角田流+袖飛車」

今回は広瀬六段対深浦王位の王位戦七番勝負第2局を検討していきたいと思います。

開幕戦は広瀬六段の鮮烈な四間穴熊がヒットして深浦王位がまず一敗。戦型は相穴熊でした。深浦王位としては、いきなりもう負けられない将棋となってしまった第2局、その対策が注目されましたが、まさかの角田流を投入!

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当時は角田流の存在を知らなかったので、こういう指し方もあるんだなあと思った程度でしたね。

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