渡辺流四間飛車穴熊 その1

先日、知人に勧められた新橋のうどん屋「七蔵」へ行ってきました。

そういえば取引先に香川県の人がいるのですが「東京のうどんはまずくて食べれんよ〜」といつも言ってるんで、基本的に味があるわけでは無いうどんでそんなにまずいってあるのかな?と思っていたんですが、このお店に行ってわかったのは、うまいうどんは格別にうまい

ちなみに公式っぽいサイトはこちら→七蔵

全然関係ないけどこの公式サイト、今初めて見ましたけど凄いです。なんとトップページしか無いですね、、サイト作成の営業でもしにいこうかな。

というわけでうどんに目覚めたH-Iですこんばんわ!今日はNHKで正月に放送された新春お好み将棋とやらの渡辺二冠VS石田四段の対局を見ていきたいと思います。早速ですが途中図がこちら。

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いつぞやに、渡辺二冠が指したオールドタイプの四間飛車穴熊とか書いてしまったんですが、棋譜を見直してみたらこれ、▽5四銀の牽制だけ入れてからおもむろに囲い合うという、渡辺流の手抜き四間飛車穴熊ですねこれ。

 

もしも▲6六銀型だったら、次に▲5五歩があるので▽6四歩は必要ですが、言われてみればなるほど、▲6六歩型であればすぐに▽6四歩は必要ないですね。

広瀬流の穴熊ばかり見ていたので、▲6六歩には▽6四歩から▽6二飛と、6筋攻めをメインにどうしても考えてしまっていたのですが、将棋の指し方は色々あるなあと感心。結局この後も▽6四歩は突くことなく終わるのですが、おそらく渡辺二冠の考えは以下だと思います。

①玉をしっかり3枚で囲えば、囲いは互角。居飛車穴熊は通常は4枚穴熊への道があるが、本譜は▽4五歩に対応する為、簡単に▲6八銀と固めることができない。つまりこれ以上堅くならないので堅さは互角。

②飛車先の歩も、▽4五歩と突けば先手の▲2五歩より良い。少なくとも互角。

③いつもなら居飛車の切り札になる▲6五歩が、▽6四歩が入っていない為か、何故か不思議と突きづらい。

いわゆる、なにか凄い良いわけでは無いんだけど、そう簡単に咎められずにとりあえず固めて、仕掛けもそれなりに出来そうな感じ=ワクチンタイプ戦法ですね。うっかり囲い合うと先手から動きづらくなります。本譜もそうなりましたが、上図以下の展開は、さらに後手は待機します。

指した手は▽7三歩〜▽9四歩〜▽1四歩として最後に▽7二金寄で下図。

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▽7四歩や▽1四歩は指しておきたいとして、9筋の交換も振り飛車悪くないと渡辺さんは考えていそうですね。まあ見合いということでしょうけど。そしてここで後手陣に隙が出来たので▲8六角とのぞきます。

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ぼくだったら黙って▽6二金戻りますけど、渡辺二冠は黙って▽4三飛。

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テレビで観戦してたときは、居飛車指しやすそうだなと思ってましたが、どうやらもう渡辺二冠の術中にはまっていたような気がします。この局面、よく見ると居飛車は何を指して良いかわからないんですよね。

実戦は以下▲7五歩から1歩交換しますが、ここの交換は正直微妙なところ。この局面で指すとすれば、他には▲3六歩しかないと思います。つまり▲3六歩から▲3八飛の狙いです。本譜も7筋の交換の後にそのように進みますが、渡辺二冠はそれを待っていたかように反撃をするのでした。

次回へつづく、、!