第63期王将戦七番勝負第1局

四間飛車穴熊ではないですが、今日の静岡県掛川城で行われた王将戦第1局をおもむろにチェック!全然関係ないですが、掛川城の近くに住んでいた知り合いが、よく武者姿の幽霊を見たそうです。掛川城あるあるでした。

さて、本譜で一番の驚きは下図の1日目終了時点の87手目の局面です。なんと昨年末の▲永瀬対▽羽生戦と全くの同一局面なんです。しかも後手の羽生三冠が負けた将棋です。

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その将棋は知っていたので、負けた将棋をまた指すのかとびっくりしましたが、この局面で既に後手が絶体絶命に見えるだけに、この先に修正手順があったとしてもこの局面に持ち込むのが恐ろしいですよね。

 

そして封じ手の▽6九銀で前例から離れたのですが、さらに進んだ下図が羽生三冠の想定局面だったようです。

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スッカスカの後手陣で高美濃風の先手陣と勝負しようなんて、恐ろしいにもほどがありますよね。まあ対局前から102手目を想定して来ていることの方が恐ろしいですけど。

この局面で先手から手が無いということだったと思うんですが、そこは細い攻めを繋げる天才渡辺ですからね。次の一手が驚愕の手でした。

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なんと▲7二銀のただ捨ての一撃!以下▽同飛に▲8三角で、強引ながらも飛車を取れば攻めが続くというもの。この局面で▲7二銀は見えないですね。何も手が無いような局面でも、諦めなければこういう手もあり得るということかなと思います。

さらに進んで捨て駒の第2段!が下図。

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うーん、凄いですね。以下は▽同玉に▲4二飛が詰めろ銀取りで駒損を回復しつつ攻撃が続きます。どうみてもこのまま先手圧勝に見えますが、さらに進んで下図。

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図は▽8五桂の局面ですが、これは後手勝ったんじゃない?というところまで持ってくるのが凄いですね。実際はこの▽8五桂が直接の敗着になってしまったようですが、(以下▲6六金で先手玉が詰まない為)タイトル戦って凄いなあと改めて思いましたね。

それにしても最近は永瀬六段の将棋がトッププロの対局でちょいちょい登場するのも凄いですね。しかも元振り飛車党なのに相居飛車の将棋の最先端で羽生三冠とかに勝ってるわけですからね。

そんなこんなで今年はタイトル戦のかるい観戦記を、こんな感じで書いていこうかなと思います。1年分貯まったら何気に参考になるんじゃないかなと思いまして。それではまた明日〜