<前回のあらすじ>
ボクのかわいい銀香の2枚穴熊に襲いかかる容赦のない追撃!
はたしてこの絶望的な局面(下図)で逆転の1手は存在するのか!?
いやぁ、クリスマスまで1週間をきりましたね。今年のクリスマスは、取引先と男だらけのクリスマス忘年会の予定です。みなさんはどんなクリスマスを過ごす予定でしょうか?
はい、何も思いつかなかったので適当な出だしのH-Iですこんばんわ!この次の一手は、おそらく当たる人はいないんじゃないでしょうか。
何故なら、、好手というか悪手というか、普通なら1手で読みを打ち切るようなそんな俗手、、
正解は▲9九角!!
みなさん、エッ?て思ったでしょう。だって▽6六銀とされたら意味ないじゃない?
そう、誰だってそう思うんですが、もう一歩踏み込んで読んでみると意外とありな手なんです。つまりここから▽6六銀▲同角行▽同歩▲同角と進んでみると、、
この▲6六角は詰めろなので、受けなければいけないのですが、受けはほとんど▽3三角しかないわけです。さらに▲同角成とすると、1五桂もあるので▽同飛の一手。そしてまたしても▲6六角と打って下図となります。
3三地点は穴熊の急所です。その位置に狙いやすい飛車を持ってきたのは大きなポイント。そしてこの6六角は3九の地点を受けており、何気に攻防です。
実戦はここから▽3九金寄▲同銀▽同金▲同角▽4八銀と進み下図。
角を封じ込められ、いまだピンチのように見えますが、意外と▲1七角と出て後手の攻め駒は重い感じです。とは言え、後手もラッシュを掛けてきて迎えた下図。
相手玉には全く変化が無いまま、自玉はまさかの歩と桂馬だけの新型穴熊になっています。
ちなみに自玉は1九から動いていません。
しかしよく見ると、4八の歩なんか何も働いていないように見えて1手で3九馬と入られるのを防いでいたり、2八の歩も無ければ無いで王手がかかりやすいはず。何気にいい感じ。
ここはおそらく千載一遇の反撃チャンス!▲2五桂から3三地点にアタックです。
頑張って食いつくしかありませんが、後手も手抜きが効く局面。
以下▽4八馬▲3二香成▽同金右▲3三銀▽4四角?▲同銀不成▽同歩▲3三銀▽2六香?▲同金▽3七馬▲3二成銀▽同金▲3三香▽3九銀、、と進んで下図。
ちと棋譜が長くなってしまいましたが、こちらはひたすら3三地点を攻め続け、後手はじわじわ馬が寄ってきました。まあ先手としては3三しか攻める箇所がなく、後手としても馬を使うしかない局面だったんでしょうね。
しかし頑張ったかいがありました、、ついに自玉にわかりやすい詰めろがかかったこの局面ですが、そう、、相手玉には先に詰めろがかかっていたのです!ウフ
詰むと言われれば指し手は限定されてしまうので簡単ですね。次の一手は▲2一龍!
いやあほんと疲れました。よく見たら最後は自玉が歩1枚の穴熊になってますねえ。そして以下は詰み手順です。
▽同玉▲4一飛▽3一銀打▲3二香成▽同玉▲3三金▽4一玉▲3二角まで先手の勝ち。
なんとあの6三の歩が働いての詰みとなりました。感無量です。
前回の将棋の▲8九飛!に続いて、自玉から放つ大駒の一手▲9九角はいかがだったでしょうか。変な手は閃いたら必ず指すように心がけているので、こういったアホな手も生まれたかと思います。
しかしこの将棋のポイントは「6六地点の角」だったでしょうか。相手からも2度打たれましたし、こちらの▲9九角自体が、6六の角をキープする意味合いでした。
そして穴熊の弱点は3三!ってことでまた明日〜