＜前回までのあらすじ＞
居飛車の超速▲５五歩の仕掛けに対し、①▽５二飛と②▽５四歩▲同歩▽５二飛を研究したものの、いまいちな結果に終わってしまった、、最後の③▽４五歩に光明は見いだせるのか！？

さて、今回はついに▽４五歩の研究です。ここでの居飛車の候補手は以下３つ。

A：▲７八金　B：▲６八角　C：▲８六角

 

まずは、A：▲７八金（下図）から見ていきます。

以下▽４六歩▲同歩▽７六銀と狙いの銀出で振り飛車優勢でしょうか。

もう少し先まで進めてみると、、
以下▲８六角（これが今までと違い▲５三角成の先手になる）▽５五角▲６六銀▽４四角▲２八飛▽５二金と進んで下図。

途中、変化はあるものの、振り飛車が指しやすく見えますね。居飛車からは▲２四歩や▲５四歩の仕掛けがあるので、ゆっくりは出来なさそうですが、駒の働きが良い分、良さそうでしょうか。やはり狙いの▽４六歩から▽７六銀が入っているので、さすがに優勢と思いますね。

それでは次にBの▲６八角を見ていきます。

▲７七桂から銀を追い払うのが狙いの手ですが、本譜は▽４五歩が早いので間に合いません。
以下▽５五角▲７七桂で下図。

ちなみに▲７七桂で▲７七角と手損ながらぶつけるのは、以下▽同角成▲同桂▽３五角！が飛車銀両取りになり成立しません。

そしてこの▲７七桂には▽４六歩！が炸裂します。

▽同歩は▽７六銀で悪いので▲４六銀と角に当ててきますが、以下▽４四角（これが飛車取りの先手になる）▲２八飛▽７六銀と、結局▽７六銀が防げず、これは振り飛車優勢ですね。

なのでCの８六角しか無さそうですね。この手は今までもありましたが、今回は▲５三角成を見せているのでより有力と思われます。

基本的にはBの▲６八角と同じく、▲７七桂から銀を追い払いのが目的です。以下▽５五角▲７七桂▽４六歩▲同銀▽４四角▲２八飛▽７六銀▲７八金▽５二金で下図。

結局、Aと同じような変化になりましたが、▲４六銀を誘われただけAより損ですね。

結論としてはAの▲７八金が最善（▽４六歩に対して選択肢がある）だが、振り飛車優勢と思われる。という感じになりました。最後の▽５二金が、もう少しいい手が無いかなあと思ったんですけどね。ここはゆっくり指していいんじゃないかなあ、と。

いつもそう思った時こそ、行くべき時だったりすることが多いんですけどね、、またこの超速▲５五歩に出会ったら、その時は自信を持って▽４五歩と指してみようと思いますので、またその時まで！というところでまた明日〜