さて、先日久々に会った強豪の知り合いとの一戦より。将棋倶楽部24では最も遭遇率が高いと思われる「VS居飛車穴熊▽4四歩型」です。この形はプロの実戦例が少なく、未開拓分野が多いと思います。
さて、図は後手が▽4二銀と引き締めたところ。定跡型で、広瀬七段の棋書 四間飛車穴熊の急所〈2〉相穴熊編 (最強将棋21) にも書かれている形。(P221を参照)
その棋書ではここで▲4五歩と仕掛け、、以下▽4五同歩▲3三角成▽同銀右(下図)
対局中、この仕掛け方を覚えており、さあ、▲4五歩と指すぞ!と思ったのだけど、、いざこの局面を考えると、勝てる要素が全く無いんじゃないか?と思ってしまったのです。
誰がどう見たって、完全なる四枚穴熊に対して、バラバラの二枚穴熊ですからね。勝てそうに見えないにも程があるという感じですよね。
その他に▲4五歩△同歩▲同銀の展開も考えたのですが、以下▽8六歩▲同歩▽7七角成▲同桂▽8六飛と単純にさばかれても勝てなさそうな感じ。
う〜ん、、
1歩あれば最初の図で▲4五歩▽同歩▲4四歩という絶品の仕掛けで、簡単に優勢になるのになあと、長考に沈んだのでした。
つづく