VS居飛車穴熊▽4四歩型 その3

<前回までのあらすじ>
仕掛け直後に、下図の局面を迎えたボク。
次に▽4九銀とされると即終了のこの局面で、起死回生の一手は存在するのか!?

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今年は一段と寒いですねえ、、毎年毎年、夏は1℃ずつ暑く、冬は1℃ずつ寒くなってきていて、
きっと20年後には東京の夏の最高気温は50℃、冬の最低気温はー10℃くらいになってるんじゃないかな、、と、本気で思っているH-Iですこんばんわ!

さぁ、ここでの一手は、久々に手応えの感じる勝負手でしたよ!それはなんと▽4九銀を防ぎながら、二枚龍の攻めを実現させるという奇跡の一手、、

 

▲8九飛!!

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我ながらいい勝負手でした。まずここで▽4九銀は▲3九金で余せる感じ。

対局中は不安だったけど、自玉の堅さの差を考えると、まあここは馬をかわしてくるはず。実戦も▽5八馬としてきたので、そこで▲8一飛成!と突撃するわけです。

するとなんと、0手で二枚龍を実現しながら桂を手持ちにしているんです!

しかしながらそこでやっぱり▽4九銀でも自信なかったけど、二枚龍のプレッシャーは相当なものらしく、5筋に歩が効くようにと▽5七歩成としてきたので、狙いの▲2二角成▽同玉▲4四桂と打って下図。

あっという間の逆転?劇でした。

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総手数81手だったので、ほんとに一瞬だったなあと思います。

四間飛車穴熊を指していていつも思うのは、仕掛けの段階だと勝てる気が全くしないのに、結果的にいい勝負になっていることが多いということ。いまだ感覚がつかめていない、ということなんでしょうかね。頑張っていきたいと思います。

さて、ここで途中の仕掛けの局面の検討に戻りたいと思います。

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上図は、ボクが本譜で▲6四歩と仕掛けた局面で、定跡の▲4五歩の局面です。
このあと定跡手順を追ってみたいと思います。

以下▽4五同歩▲3三角成▽同銀(ここは同桂もあるが振り飛車良しっぽい)
▲6四歩△同歩▲5三角と進んで下図。

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ここで後手の指し手が難しいということですが、、うーん。
まあたしかに▽8六歩には▲6四角成があり、飛車のさばきが難しそう。

そして以下の定跡手順は▽8八角▲6四角成▽8四飛▲9七香で下図。

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これが結果図となっており、結論は「いい勝負」となっている。うーん、、
以下の一例は▽6六角成▲6七金!▽8八馬▲7七金!

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ものすごい受けつぶしの手順ですよね。

しかし、冷静に見ると後手の指し手は相当に難しいですね。まあ先手も飛車が上下に動けない(▽8九馬が生じる)のはきついですね。というか、お互いに指す手が見当たらない気がするんですけど、気のせいでしょうか。

ここまで考えてきて思うのは、そもそも仕掛けの局面(後手が4二銀と引いた局面)で、対局中はなんとなく仕掛けないといけない気がしたんですが、仕掛けを見送るとどうなるのかなあ、、?

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後手もこれ以上待つには▽1四歩か▽4三銀くらい。まあ▽4三銀もプラスになるのか微妙な感じですよね。

となると、仕掛けてくる可能性が高い局面と思います。しかし▽8六歩▲同歩▽4五歩と仕掛けると、▲4四歩で失敗。なので、仕掛けるなら単に▽4五歩でしょうか。

仕掛けてきてくれるのであれば、ここで▲3六歩とかでパスした方がいいんじゃないのかなあ?

いずれ機会があれば試したいと思います。
それではおやすみなさい。