渡辺流四間飛車穴熊 その3

<前回までのあらすじ>
渡辺流の四間飛車穴熊はなんだか良い感じ!そんな気がしてきたところで中盤の攻防へ突入です!

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はい、図は▲2四歩に▽7三角と転回してきた局面。▲2四歩といった以上、▲1八飛はあり得ないので▲2五飛か▲2六飛かという局面です。ぼくも観戦しながらどっちかなあと思っていました。

 

とりあえず第一感は▲2五飛。

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なぜなら▽1三桂に▲3五飛(下図)があるからです。

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でもまあ危険な香りがするし、無難に▲2六飛だろうなあと思ってみていたら実戦はやはり▲2六飛でした。

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が、普通に見えるこの手が悪手だったようで、以下▽1三桂とされると▲2三歩成には▽2五歩(下図)が生じており、後手優勢となりました。

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▲2五飛の方が桂馬に直接当たるため、危険な香りがしましたが、実際は▲2六飛の方が桂馬に弱いというのが不思議ですね。

さて、ここで優勢になった渡辺二冠は以下着実にリードを広げ、最終局面が下図です。

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さあ、ここでクエスチョンです!渡辺二冠はこの局面で最後の長考(と言っても10分切れ負け将棋なので1分くらい)を入れて決め手を放ちました。その一手とは何でしょう??

と問題を入れたところで、先程の局面でもし▲2五飛だったら居飛車優勢だったのかなあ?というのが気になるので再掲下図。

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まあ▽1九角成ですかね。その他で言えば、▽3六歩とか▽4六歩くらいですが指しづらいですね。普通な変化は▽1九角成▲2三歩成で、、早速ですがもう手が見えないですね、、

桂を拾いに行く▽2八歩とかひねって▽2七歩とか、ここなら▽4六歩もありそうだけどじっと▲同歩で▽4五歩の継ぎ歩が間に合うのかどうか。確実な飛車先突破がある居飛車に対して、振り飛車は先に香得したものの手が見えない感じです。ゆっくりしていると飛車と銀の働きの差が出てきそうですね。

やはりこの渡辺流四間飛車穴熊、確実に良い戦法かどうかはあやしいですね。ただし、一度指してみたいと思うのでまたそのうち研究してみたいと思います。

というところで、先程のクエスチョンです。

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この局面からの決め手は、、やはり穴熊の急所といえば7七!ということで▽7七銀!

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ここは▽7七角もありそうですが、▲8八銀とされると少し困りそうです。銀なら▲8八銀には▽7八銀成がありますからね。

当たったでしょうか?それではまた〜