今日は先日栃木県で行われた王将戦第２局の観戦記です。戦型は相掛かり▽８五飛型ですが、序盤でいきなりの▽８三銀！が珍しい一手でした。前例は２局のみ。

その昔、飛尻出棒銀戦法なんていう、相掛かり▲２六飛型から▲２七銀というのがありましたが、それを思い出させる一手ですね。

これは渡辺二冠の用意の作戦という感じです。

銀がスルスルと進出したものの、▽４四角〜▽２二銀でストップ。ここから第２次駒組みに入りまして、色々あって下図の局面を迎えました。

どうやらここがポイントの局面で、ここで▲５六歩ならまだ長い将棋だったようです。まあ次に▽６五歩（または▽７三桂から▽６五歩かな）があるので一目は▲５六歩ですけどね。

羽生さんだけに機敏に▲７五歩と仕掛けたのでしょうけど、以下３三角が好手で後手優勢。

このあとは渡辺二冠らしい▽３一玉から▽９五歩の端攻めで快勝でした。渡辺二冠と言えば▽３一玉と端攻めという印象が強いのはぼくだけではないと思いますが、見事な指し回しでしたね。

ただ、いかんせん快勝だと書くことがないですね、、というわけでおやすみなさいzzz