今日はまず前回の続き、下のクエスチョン図からスタートです!
ヒントは「いつものあの手よりは」でした。いつものあの手とは、ぼくが指し手に困った時によく指す▲6三歩のこと。それよりは良いですよ、という意味です。ということは、、
正解はいつもよりは敵玉に近い▲4二歩!でした。当たったかな?
まあこんなどうしようもない手を当ててもしょうが無いですけどね。指す手がはっきりと無いときは、無駄に動くよりこうした「はっきりとマイナスでは無い手」でパスするのが常套手段。
かなり劣勢ですが、決め手を与えずになんとか耐えているといった終盤戦。クエスチョン図の▽3五歩からなんと50手近くも先の下の図の直前で▽3六歩と取りこんできました。3筋を取ると▲3三歩が生じるので怖いですが、先手玉も2九なのでより厳しいと判断したのでしょう。
はい、もちろんここから▲3三歩!で反撃開始です!ここまで50手近くも耐え続けた甲斐があったというもの。
個人的には一段飛車+▲3三歩は勝利の法則と思っているので、早くも勝った気分。しかしもちろん簡単ではありません。
以下▽同桂▲同桂成▽同銀▲2五桂に、▽4二銀(下図)が飛車取りになってしまうのが痛いところ。
まあここはしょうがないと開き直ってもちろん▲3三歩!▽5一銀▲3二歩成▽同金に▲3三銀!
3度目の▲3三歩ではなく、ここで▲3三銀としたのは、この手が詰めろと錯覚したためでした、、▲2二金▽同金▲同銀成▽同玉▲4四馬で詰みと思ったのですが、▽同銀が3三地点に効いてきて詰まず(涙)ここから後手が反撃に出ます。
上図から▽3七桂▲同銀▽同歩成▲同馬▽4七角!
うーん、あれ?という一手。つまりまあ、▲同馬▽同龍で後手玉が詰まないと言っているわけなんですが、、
▲2二角から詰みでした、という1局。前もこういった錯覚を相手がしたパターンがありましたが、穴熊玉の詰み筋って、読み抜けることが多い気がします。
例えばこの将棋で、もしも▲3三銀でなく▲3三歩だったとしても▲2一金からの詰み筋がありますよね。つまり2二だけでなく2一だったり、気を抜くと▲2三桂だったりと、思っているよりも詰みのパターンが多く、読み抜けることが起こりやすいのではと思います。
特に優勢の局面から突然一手差の勝負に持ち込まれると、自玉の詰み手順の読みの蓄積が無いっていうのも大きいかと思いますね。
本局も最初に▲3三歩と打った段階で、最終局面を考えるのは秒読みでは難しいでしょうからね。その点、ずっと自玉がピンチの自分は、読み抜けにくいと言えるのではないでしょうか(?)
とにかく王手がかかる形が一番大切ですよね。それではまた〜